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広がりつつあるパラレルキャリア、複業
日本でもパラレルキャリア、複業が進みつつある。
パラレルキャリアは名前の通り、複数の会社で本業のように働くような働き方を指す。
このパラレルキャリア、複業の取り組みは政府が推し進めている働き方改革の影響もあってか日本国内でも広まりつつある。
例えば、東証一部上場のサイボウズ。
サイボウズは元々ブラック企業で離職率が28%と高かった。
この反省をもあり、青野社長は選択型人事制度を導入して、在宅勤務などを許可したために離職率が4%まで減少。
気づいたら、社員がなかなか辞めないホワイト企業になっていた。
他にも、IT系のベンチャー企業でパラレルキャリアを認めるような企業が増えてきいる。
広まる背景には、自由を求める人の増加やインターネットの普及で、場所を選ばず仕事を出来るようになるなど様々な要因がある。
欧米では普通
日本で興味を持たれているパラレルキャリア。
パラレルキャリアについてのデータはあまりないが、それに近いフリーランスのデータでは、アメリカで労働人口の35%に相当する5500万人にものぼる。(Freelancers Union、Upwork調べ)
また、フリーランサーの稼ぎは年間1兆ドルと日本のGDPの5分の1に匹敵すだけの稼ぎを出している。
複業採用をする会社は伸び始める
複業採用する会社は伸びるだろう。
どんな会社にも課題がある。
営業が弱かったり、マーケティングが弱かったり。
この複業採用で、自社の弱いところが補えたりする。
というのも、パラレルキャリアにおける入社は正社員としての転職よりハードルがかなり下がるために、今まで採用できなかった層の採用が可能になる。
また企業側にとっても、優秀だが組織に馴染めなそうなハイリスク・ハイリターン人材を採用出来るために、業績が改善する可能性が高くなる。
合わなかったら、契約更新をしなければいいだけだからね。
複業採用によって、今まで弱みだったところが強みに変わり、業績が伸びる。
正社員より給料が高くなる
パラレルキャリアを歩むことによって、給料が下がると思っている人が多いと思うけど実際はその逆。
給料は高くなる。
もちろん、その人の能力次第だけどね。
パラレルキャリアは基本的に、その人が持っているスキルに対して報酬が支払われることになる。
スキルを欲しがる企業は、その分野が弱みであることが多い。
出来ていない分野をパラレルワーカーに任せるわけだから結果も出やすいし、評価もされやすい。
また、正社員だったらあまり得意ではない分野もやらないといけない場合が多いけど、パラレルキャリアは、労働時間が限られているために企業としても得意な分野だけの仕事を依頼することになる。
得意な分野をやり続けることによって、それが圧倒的なスキルになり結果として給料は高くなる。
職業によって異なるパラレルワーカー
職業によって、パラレルワーカーへのニーズは大きく異なるだろう。
仕事には2種類ある。
個人のスキルに依存するものと依存しないもの。
個人のスキルに依存するものの代表例はエンジニアだろう。
エンジニアは個人のスキルにもの凄く影響される職業で、出来るエンジニアと出来ないエンジニアのアウトプットの差は軽く10倍以上の差がつく。
現時点でも、フリーランスとして働いている人が多いエンジニアではパラレルキャリアを選ぶ人も多くなるだろう。
一方で、個人のスキルにあまり依存しない事務作業に関してはあまり広まっていかないと考えている。
パラレルキャリアというより、アルバイトというイメージのほうが強いかもしれないね。
個人のスキルに依存するエンジニアなどの職業は、実力がある人がガンガン稼いでいくようになるだろう。
ちなみに、個人的にパラレルキャリアで目をつけている職業はマーケター。
マーケターは個人のスキルに大きく影響されるポジションであるし、なによりノウハウがかなり重要。
マーケティングをこなした数が知見として蓄積され、どんどん能力がアップする。
1社で働くよりも複数社で働いたほうが、結果が出やすくなる。
企業側にはこの考え方が浸透していないんだけど、マーケターとしてスキルを伸ばしたいのであれば、パラレルキャリアはおすすめ。
スタートアップこそパラレルワーカー
僕はスタートアップにこそパラレルワーカーを採用することをおすすめする。
スタートアップは仕事の幅があまりに広い。
人がいないために、採用から人事、広報、営業、マーケティング、雑務に至るまで、1人もしくは少人数でやらないといけない。
起業家=なんでもやらないといけないという価値観が広まっているために、なんでもやろうとするが、上手くはいかない。
人には向き、不向きがあるから。
どんなに優れた人でも、不向きなものがある。
不向きなものは人に任せよう。
週1日でもいい。
特にマーケティングなどの重要部分かつ、ノウハウが必要なものは、人に任せるのが得策。
パラレルワーカーを雇う場合は、結果が出なければ雇用を延長しなければいいだけだから、リスクはない。
スキルがあるパラレルワーカーを雇って、ビックリするくらい結果が出ることも珍しくなかったりする。
苦手分野が一気に得意分野になるってことだからね。
大手で広まるのはまだ先
僕はパラレルキャリアは大手には広まらないと考えている。
大手の経営者の中には働き方改革の流れに乗ろうとしている人は、意外と多い。
しかし、現場としてはパラレルワーカーを採用するのは大変で採用に難色を示す場合が多いであろう。
社長の指示があったとしても、あれこれ理由をつけて不採用にするだろう。
というのも、大手は既にオペレーションフローが決まっていて、うまくいっている。
パラレルワーカーを採用するとなると、マネジメントコストがかかるし、上手くいくかもわからない。
既にある程度軌道に乗っているところに対して、わざわざ不安定要素を取り入れる価値はないと判断することになるだろう。
それに、大手は黙っていても優秀な人材がくるから尚更だ。
世間でパラレルキャリアが当たり前になるまでは、採用を渋ることだろう。
大手は黙っていても人が来るし。
大手でパラレルワーカーの採用はまだ先の話。
スキルがないと困ることになる
ここまでパラレルキャリアのいいところを説明したけど、もちろん懸念材料はある。
それは、スキル。
スキルがないと、これから困ることになる。
先程も述べたとおり、多くの場合企業はあなたが持っているスキルに対してお金を払うことになる。
いわゆる、結果。
結果を出せるだけのスキルがなければ、複業採用で採用されることはなかなかないだろうし、契約も打ち切りされるだろう。
パラレルキャリアを目指すのであれば、自分のスキル、市場価値をしっかりと考えたほうがいい。
パラレルキャリアを目指すならまずはスキルをつけるべき
パラレルキャリアを目指すのであれば、まずはスキルをつけなけばいけない。
それもコアスキル。
この領域で仕事を任されれば、高い確率で結果を残すことができる。
そのスキルがないと厳しい状況に置かれるだろう。
というのも、パラレルキャリアを採用する企業からすれば、企業が困っている課題を解決してくれる人を探している。
今の社員、アルバイトじゃ解決できない問題をパラレルワーカーに求めているからね。
その問題、課題を解決できなければ、必要とされなくなって契約打ち切りになるだろう。
逆に、コアスキルを持って活躍することが出来れば、評価されて時給も上がっていく。
まずは高い確率で結果を残せるコアスキルをつけて、パラレルキャリアを目指すことをオススメします。
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